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川崎アワード

第38回 川崎市北部市場 殿

「市場」へ行ったことはありますか?
生鮮食品などが並ぶだけあって、現在でも市場の廃棄物の処理はとても難しい問題とされてきました。

その難しい問題を、逆に、リサイクルしてしまおうという対策が、川崎市北部市場で実現されています。
さて、どんな内容なのでしょうか。
青果・水産・花卉・関連が主体となってダンボールのリサイクルに取り組んでいます。
青果・水産・花卉・関連が主体となってダンボールのリサイクルに取り組んでいます。
北部市場のエコ化対策について、北部市場管理課でお話をうかがいました。

本格的にエコ化対策へ動き出したのは、平成23年度に、今まであった「北部市場廃棄物適正処理検討委員会」を廃止し、新たに「北部市場エコ化対策推進委員会」を設置したことから始まります。24年度より、場内事業者と市が一体となってエコ化を推進しています。
木製パレットは、水産関係が主体となって、バイオマス発電に活用しています。
木製パレットは、水産関係が主体となって、バイオマス発電に活用しています。
水産物部から排出される木製パレットは、川崎区にあるバイオマス発電所で発電用燃料として利用しており、月間約10トン(一般世帯約40世帯分の電力)を補っています。
※市場内で伐採した植木や枝なども合わせて燃料とされます。
インゴットは1枚あたり約6kgあります。
インゴットは1枚あたり約6kgあります。
廃発泡スチロールは、市場内の処理施設でインゴットにし、リサイクル資源(商品)になります。

インゴットは1年で約366トン(平成23年度)にもなるそうです。もとがあの軽い発泡スチロールと考えると、大変な量ですね!
そして、注目したいのがこれ。
平成24年8月から導入された、「消滅型生ゴミ処理機」です。

消滅型とは…??

今までの生ゴミ処理というと、たい肥にするなどしての有効利用というのが一般的ですが、この消滅型は、文字通り、「なくなっちゃう」んです。
生ゴミが分解されて水となる仕組み。

1.生ゴミ+バクテリア投入(特殊処理によってバクテリアを着床させたそばがら)
 ↓↓↓
2.散水(
上部より噴霧されます)
 ↓↓↓
3.撹拌(そばがらが生ゴミと混ざり合い、分解を促進します)
 ↓↓↓
4.24時間後、処理液となり、排水口へ
 ↓↓↓
5.
分解処理液が市場内に設置された浄化槽を通り、「きれいな水」となります

これによって、1日に出る1トンもの生ゴミが、次の日にはなくなってしまう、というのです。
えええ~!?
市場内に設置された、消滅型生ごみ処理機。思ったよりも小さい…?
市場内に設置された、消滅型生ごみ処理機。思ったよりも小さい…?
重さを計った生ゴミは、このペールに入れられ、自動で処理機の中に投入されます。
重さを計った生ゴミは、このペールに入れられ、自動で処理機の中に投入されます。
特別に見せてもらった処理機の内部。撹拌されて発酵しています。恐れていた生ゴミの臭いがしないことにびっくり!
特別に見せてもらった処理機の内部。撹拌されて発酵しています。恐れていた生ゴミの臭いがしないことにびっくり!
このあと浄化されて「きれいな水」になります。
このあと浄化されて「きれいな水」になります。
表彰します!
表彰します!
処理機によって消滅する生ゴミは、年間約200トン。
今まで事業系一般ごみとして処理されていた生ゴミがゼロになるというのですから、すごいですね!
今後は、まだ処理方法がなく処分されている「貝殻」の処理を課題にしていくそうです。

すばらしいです! 表彰します!
これからもエコ化、期待しています!
これからもエコ化、期待しています!
川崎市北部市場
神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1
TEL.044-975-2211