寿司は誰にでも好まれてきた日本の伝統食から、いまや世界の人気食となっています。これほどまでに世界的なものとなったのは、おいしさに加え健康食であること、世界の多様な食文化に対応できる懐の深さにあったからだと思われます。私たちも上部組織と連携を図りながら、この誇りある食文化を支える者として、その責任を自覚し健全な振興と発展を期して努力したいと願っています。
今寿司といえば、回転形態の大量販売チェーン店が提供する寿司が馴染みとなっていますが、私たちは、カウンター前でお客様個別ににぎって召し上がっていただく小さい地域密着型の店の集まりです。地域の中で生活している方々と顔の見える関係を目指していきたいと思っています。
当組合が行ってきた例を挙げますと、老人ホームで寿司を握ってあげたり、地域内のイベントでの寿司を提供したり、海苔巻づくりの講習会の実施、中学校での寿司の解説と体験学習、川崎市技能職団体連絡協議会が主催する「技能職者に学ぶ」への参加など、こうした地域密着の特性と寿司の持つ懐の深さを掘り下げて皆様に愛されるお店づくりをしたいと思います。