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ウエストナイル熱と市のウエストナイル対策について知りたい。

回答

ウエストナイル熱と市のウエストナイル対策については、次のとおりです。

1 ウエストナイル熱とは
ウエストナイルウイルスによる感染症であるウエストナイル熱(脳炎)は、従来アフリカ、ヨーロッパ、西アジアでの患者発生が報告されてきました。日本での発生はなくそれほど注目されていませんでしたが、患者発生のなかったアメリカ合衆国で1999年に初めてウエストナイル熱患者が報告されました。2003年にはアメリカ合衆国で1万人近い患者発生と、260人を超える死亡者が、カナダでは1,100人を超える患者と10人の死亡者が出るなどの広がりをみせました。日本でも2005年に米国から帰国した人が発症した事例があります。
2 感染経路
(1) ウエストナイルウイルスは、鳥と蚊の間で感染が繰り返され、ウイルスを持った蚊に刺されることで人に感染し、発熱や脳炎を引き起こします。
(2) ウイルスを運ぶ蚊は主にイエカとヤブカの仲間ですが、日本では、日本脳炎ウイルスを運ぶアカイエカやヒトスジスマカなどがウイルスを感染させ得る蚊であると考えられています。
(3) 通常、人から人、人から蚊への感染はありません。
3 予防方法
(1) 蚊に刺されないようにする。
(2) 露出している皮膚への虫除け剤の使用。
(3) 戸外へ出るときは、できる限り長袖、長ズボンを身につける。
4 感染と発病
ウエストナイルウイルスに感染した蚊に刺されても、すべての人が感染するとは限らず、また、感染したとしても症状が出るのは2割程度です。
5 治療方法
ウエストナイル熱の治療方法は、現在特効薬はなく、症状を軽減する治療(対症療法)が中心となります。
6 市の対策
(1) 本市では、市内の7保健福祉センター等及び4か所の公園において、毎週蚊を捕集し、ウエストナイル熱ウイルスに感染した蚊がいないかどうか調査しています。
(2) 市内5か所の公園において、死亡カラスの数を把握し、万一死亡数に通常と異なる増加傾向等が認められた場合は、ウエストナイルウイルス検査を実施する体制を整備しています。

参考情報

ウエストナイル熱以外にも注意したい感染症は、ホームページ(関連URL)を参照してください。