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世界エイズデー「UPDATE!エイズ治療のこと HIV検査のこと」

「UPDATE!エイズ治療のこと HIV検査のこと」

12月1日は世界エイズデーです。この機会に、HIV/エイズについて考えませんか?

12月1日は世界エイズデー

HIV/エイズに関する取組は、今、大きな転換期となっています

治療法の進歩

治療法の進歩によりHIV陽性者の予後が改善された結果、HIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活をおくることが期待できるようになりました。

治療を継続することで他の人への感染リスクも大きく低下します

治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。

HIV陽性者の生活は大きく変わりました

治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり、HIV感染の予防にもその進歩に支えられたさまざまな選択肢が用意されるようになりました。

一度、検査を受けてみましょう

川崎市では、川崎市検査・相談室において日曜日にHIVの無料匿名検査を行っている他、各区役所保健福祉センターでも平日予約制でHIVの無料匿名検査を行っています。

HIV無料・匿名検査の詳細はこちら

1 そもそも、HIV/エイズってなに?

「AIDS(エイズ)」(注1)とは、「HIV」(注2)というウイルスに感染して免疫力が低下し、決められたさまざまな疾患を発症した状態を言います。
HIVに感染して数週間後、インフルエンザに似た症状(発熱・筋肉痛・頭痛など)が現れる場合があります。その後、自覚症状のない時期が通常は数年続きますが、その間にも病気と闘う免疫力の低下が進行します。その後、日和見感染症(注3)を発症するようになります。特に「指標疾患」(注4)を発症した場合、エイズと診断されます。
 本人がHIV感染に気づかず適切な対応をしないと、他人にHIVを感染させてしまう可能性があります。それを防ぐためにはまず、HIV感染の早期発見が重要です(詳しくは後述)。

注1 AIDS(Acquired Immune Deficiency Syndrome):後天性免疫不全症候群
注2 HIV(Human Immunodeficiency Virus):ヒト免疫不全ウイルス
注3 日和見感染症:本来なら自分の免疫力で抑えられるような病原体が原因で発症する感染症

注4 指標疾患:カンジダ症や非ホジキンリンパ腫など厚生労働省が定める23種の指標疾患外部サイトへリンクします

 

HIV感染からAIDS発症まで

2 HIV/エイズは増えているの?

1981年に最初のエイズ症例が報告されて以来、世界中へHIV感染が急激に広がりました。現在は多少ペースが鈍化したもののHIV感染者数・エイズ患者数は増え続けており、2015年末現在、HIVとともに生きている人は世界で3,670万人となっています。また、2015年に新たにHIVに 感染した人は210万人、エイズ関連疾患によって亡くなった人は110万人となっています(国連エイズ合同計画(UNAIDS)より)。
 日本では、近年1,500人前後が新たにHIVに感染・エイズを発症していると報告されています。また、HIVに感染していたことを知らずに、エイズを発症して初めて気づいたというケースが、新規HIV感染者・エイズ患者数の約3割を占めています。

HIV/エイズの発生動向グラフ

3 感染を防ぐには?

HIVは血液や精液、膣分泌液などに含まれますが、感染力が弱いため、日常生活(握手・入浴・缶などの回し飲みなど)ではうつりません。主に次の3つの感染経路に限られているため、正しい知識を持って予防対策をとることで、HIV感染のリスクを減らすことができます。

感染経路と予防法

4 感染・発症したら治せるの?

今のところ、体の中にあるHIVを完全に取り除くことはできません。ただし、医療の進歩によってさまざまな治療薬が開発されたおかげで、体内にいるHIVの増殖をおさえ、免疫力を維持することが可能になっています。
 万一、HIVに感染、またはエイズを発症しても、薬を飲み続けるなど適切な治療を継続することによって、普通の生活を送ることができますし、子どもを安全に出産することも可能です。

なお、エイズ発症後での治療は、発症前と比べて難しくなるため、より高い治療効果を得るためには、HIV感染を早期に発見し、早期治療につなげることが大変重要です。

転載元について

上記1から4までの内容は、政府広報オンライン「ストップエイズ!今は「不治の特別な病」ではなく、コントロール可能な病気です。まずは早めにHIV検査を」から転載しています。

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政府広報オンライン