地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、川崎市宮前区の地域ポータルサイト「宮前ぽーたろう」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

メニュー

川崎市宮前区の地域ポータルサイト「宮前ぽーたろう」

むずかしいお産

 宮前お産宿 えん助産院のニュース

むずかしいお産
またまた、オン・コールでのできごと!

初産の方が分娩台で待機しておられました。
予定日を一週間過ぎて、推定体重3500gということでした。

昨日陣発で入院されて、私が午前3時に呼ばれた時点で、18時間が経過していました。

夜中の3時に呼ばれてずっと側についていましたが、進行はとてもゆっくりでなかなかベビーが降りて来ません。

子宮口は全開し、胎胞がパンパンになりましたが、児頭がついて来ません。

心音は異常なく正常でしたので、児頭が下降をするのを待ちます。

児頭がSt-1ぐらいになったころから陣痛の発作時に、心音が低下するようになりました。

臍帯の頚部巻絡が予測されましたが、速やかに心音は回復するので経過を観察します。

すでに子宮口は全開大をして、胎胞形成が著しくなったため医師により人工破膜がされました。

前羊水は混濁なく、通常であるならば速やかに分娩進行をするはずと思ったのですが、その後の進展も捗々しくありません。

怒責感が出てきたので無理をさせず、注意深く怒責を促しました。

陣痛がいまひとつ強くなりません。

これはなにかあるなと思いましたが、産婦さんに悟られてはいけないので励まし続けました。

これこそ医療介入の必要なケースです。

吸引がかけられる位置まで児頭が下降した時点で、一回の吸引で分娩に至りましたが、娩出したベビーをみて驚きました。

臍帯がベビーの臍の下の下腹部にきつく2回巻き付き足にも絡まっていました。

臍長は64cmでしたので、下降しづらかったと思います。

頚部に臍帯が1~2回巻き付くのは何度も経験があります。3回巻絡があった時もあり、問題なく娩出しましたが、その時は臍長が1mほどもあり、ゆとりがあったためと思われます。

今回のような臍帯巻絡は初めての経験でした。

もしも、この場合、促進剤を使ったり、無理な怒責を促したりして分娩を急がせたなら、おそらく胎児仮死は免れず、下手をすれば帝王切開になったケースではなかろうかと推測します。

ベビーはアプガールスコア9/10で元気に生まれ、母親ももちろん元気です。

夜中の3時から昼に生まれるまで、ずっと付き添って産後2時間の経過をみて病室にお連れした後、自宅に帰ったのは14時でした。

貴重な経験でした。無事に分娩が終了して本当に良かったです。
最新のニュース一覧へ
口コミ(3件)一覧へ