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家族を結ぶ赤ちゃんの力

 宮前お産宿 えん助産院のニュース

家族を結ぶ赤ちゃんの力
その方が当院へ初めてお見えになられたのは29週(8か月)でした。

義母となる女性に連れられて緊張した面持ちでした。

妊娠初期に2回ほど病院で受診をしていますがその後検診を受けていません。

公共の施設に相談をしたりしてはいるけれども、この月数になると何処の病院もなかなか受け付けてくれません。

そこで、以前、義母が出産をした助産院の助産師に相談をしたところ、当院を紹介されたという経路でした。

しかし、当院としても「はい、そうですか」と言ってお引き受けをするわけにはいきません。

嘱託医の許可がなくてはどうすることもできません。

早速、医師に報告・相談をしました。

医師からは検診の許可が出ましたので、大急ぎで検診を受けていただき、さらには嘱託医療機関の受診もしなければなりません。

慌ただしく検診が始まりましたが、いつも義母となる女性が付き添って来てくれます。

ご本人は実家のご両親とは断絶状態だということで、ちょっと訳ありな感じでした。

まだ未入籍でしたがお相手の方とは同棲しており、相手方のご家族とは問題が無さそうです。

問題は出産費用ですが、ご本人は国保に入っておらず、まだ実父の保険の扶養家族でいるので保険証を使用するためにお願いに行かなければならないが、父親が結婚を認めようとしないので話が出来ないということでした。

では、現金で45万円ほど準備をしなければならないということですが、かなりの高額ですので大変です。

諸々の事情があり、私としても困ったなあという状況でしたが、その後の健診はきちんと受けてくれるので経過を観察することとなりました。

そして、出産を控えてようやくご実家との話し合いが成立し保険が使えるようになりました。

やれやれという感じで出産の本番を迎えることとなりました。

一週間ほどの前駆陣痛を経て、2~3分の陣痛間歇で入院となりました。

分娩は至って順調で実母と夫が見守る中、元気なお子さんを無事ご出産されました。

出産後、一番に助産院に駆けつけられたのは、断絶状態と言われていたお父様でした。

お会いしてびっくり!大変怖い方だと聞かされていたのに、スーツ姿の紳士で優しい感じの方でした。

産後、毎日ご実家のご家族が来られ初孫となるベビーを眺め「かわいい、かわいい」との喜び様に、聞いていた話とはずいぶん違うので驚きました。

退院後はご実家に帰られるそうで、沐浴もおじいちゃんとなられたお父様が入れられるとのことでした。

彼女はそうしたご家族の様子をみて、「自分のほうが悪かった」と言いました。

まあ、一言では言えないそれぞれの事情があるとは思いますが家族と和解が出来、自分が親となって改めて両親にいかに愛されていたかということを認識できたようで本当に良かったと思いました。

ベビーちゃんが家族の絆を取り戻すきっかけを作ってくれたことに感謝ですね。

子をもって、初めて知る親の恩ですね。

追伸
人の話は一方的に聞いていては真実が見えません。公正な判断を下すということは大変難しいことです。今回、つくづく実感しました。
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