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第7回 久地円筒分水 殿

7月といえば、もう真夏。


夏の取材は水辺がよかろうと、今回は高津区にある文化財、「円筒分水」をたずねてみることにしました。

車がびゅんびゅん通る厚木街道。
この路地を入った先に円筒分水があるらしいんだけど…
車がびゅんびゅん通る厚木街道。
この路地を入った先に円筒分水があるらしいんだけど…
見た感じ、おせじにも「きれい」とは言えない雰囲気の水路。
見た感じ、おせじにも「きれい」とは言えない雰囲気の水路。
これ、ちょっと悲しいよー。
これ、ちょっと悲しいよー。
うーん…
文化財に続く道とは思いたくない看板が。

梅雨明け前の蒸し暑い日中は、ただでさえ不快指数が高いというのに…

やや、しかし!
少し歩くと雰囲気も変わり、閑静な住宅街の遊歩道に。


道沿いは緑にうもれて、いい感じの木陰になってる。
近くの人が手入れをしているらしく、花もあるし…


だんだん気持ちいいお散歩気分になってきた。

やっぱりこの季節は紫陽花だよね、きれい~!
やっぱりこの季節は紫陽花だよね、きれい~!
なんと、びわの実を発見!
とりたいけど、が、がまん。
なんと、びわの実を発見!
とりたいけど、が、がまん。
この先に円筒分水がある!
この先に円筒分水がある!
あ、円筒分水の看板だ。
あとどれくらい歩くのかなあ?

ちなみにこの道はあくまでも歩道なので、車では入れません。のんびりゆっくり歩くのだ。

円筒分水に続く道は、なんとなく昭和の香りのする細い遊歩道。
なぜか前にも来たことがあるんじゃないかと思えるような。。。


いや、実際きたことがあったのかも?

円筒分水へ続く水路
円筒分水へ続く水路
円筒分水へ続く歩道
円筒分水へ続く歩道
文字が消えかかっている…
文字が消えかかっている…
緑が多いと思ったら、「生産緑地地区」なんですね、このへんは。あ、どーりで。でも、この看板もそろそろ新しくしたほうがよいのでは…?
あったぁ~
あったぁ~
おおおー、ようやく見えた「円筒分水」。
大きな桜の木のそばに、あったよおおお。

7月の蒸し暑い中、この木陰がなんとうれしいことか。

この大きな桜の木に大感謝です。すずし~~~!

ところで円筒分水って…?
こちらにちゃんと説明用の立て看板があり、私でも「なるほど~」と理解することができます。ではこちらにその内容を書きますね。


 この円筒分水と呼ばれる分水装置は、送水されてくる流量が変わっても分水比が変わらない定比分水装置の一種で昭和16(1941)年に造られました。内側の円形の構造物は整水壁とも呼ばれ、一方向から送水されて吹き上げる水を放射状に均等にあふれさせ、送水されてくる流量が変わっても、円弧の長さに比例して一定の比率で分水される、当時の最先端をいく装置でした。平成10(1998)年6月9日に、国登録有形文化財となっています。

円筒分水の説明が図解入りで書かれている
円筒分水の説明が図解入りで書かれている
文化財の証がこれ!
文化財の証がこれ!
真ん中からあふれる水
真ん中からあふれる水
均等に分水されていく
均等に分水されていく
高層マンションとも美しくマッチ!
高層マンションとも美しくマッチ!

この円筒分水ができてからは、水量をめぐる争いもなくなったのだそう。


今でこそ、その役目を終えてはいるが、この姿はこれからも文化財として大切に守られていくのでしょう。


だってこの形、かなり完璧ですよ。この円!

雨上がりのコンクリは冷たかったけど、表彰!
雨上がりのコンクリは冷たかったけど、表彰!
というわけで、今までも、そしてこれからも残っていく文化の証を表彰させていただきます!