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川崎アワード

第8回 丸子温泉 殿

じゃーん!


今回の川崎アワードは、温泉!
知る人ぞ知る、あの「丸子温泉」です。


この川崎に出る温泉って、いったいどんなのだろう?
さっそく新丸子へGO!

東急新丸子駅。となりの武蔵小杉駅とはうらはらに、今だ昭和の香りが漂う。
東急新丸子駅。となりの武蔵小杉駅とはうらはらに、今だ昭和の香りが漂う。
丸子温泉にいくには、そばの看板を横目に、線路沿いを歩いていきます。
丸子温泉にいくには、そばの看板を横目に、線路沿いを歩いていきます。
ガード下の公衆トイレを過ぎ、
ガード下の公衆トイレを過ぎ、
外にインコやフェレットたちがいっぱいいるペット屋さんを過ぎたころ、
外にインコやフェレットたちがいっぱいいるペット屋さんを過ぎたころ、
温泉ですか?ここ。
温泉ですか?ここ。
道端に、材木がたくさん積み重なっているのを発見。

地図ではこの辺に温泉があるらしいけど、まさかここなんですかね…??

とりあえず、次の曲がり角まできてから確認。

おお、やっぱりここが温泉だー!
丸子温泉の正面入口。
屋根の上の「丸 子温 泉」の微妙な文字間隔が愛らしい。
丸子温泉の正面入口。
屋根の上の「丸 子温 泉」の微妙な文字間隔が愛らしい。
おじゃましまーす。
おじゃましまーす。

おはようございま~~~す!

お昼にはちょっと時間がある午前10時。

まだ開店していないのか、人の姿はなし。


すいませーん、どなたかいませんか~?


はいはい、と出てきてくれたおかみさんの許可をもらって、開店前の丸子温泉を見せてもらいました。

では、女湯のほうから失礼します。
では、女湯のほうから失礼します。
番台にいたおばちゃん。
お仕事前の準備中です。
番台にいたおばちゃん。
お仕事前の準備中です。
今でも現役で活躍しているという、懐かしいドライヤー。
今でも現役で活躍しているという、懐かしいドライヤー。

1歩入ると、タイムスリップしたような感覚。


ここは昭和だ!


おばちゃん、お金ここに置いとくね~
って、そんなセリフを言いたくなる。


ここには子供の頃きた、あの懐かしい銭湯の雰囲気がそのまま残ってる。


昔、あたまにカーラーをたくさんつけたお母さんが座ってた、このドライヤー。すっごく懐かしい。

番台から見た男湯。
残念ながらお客様はいらっしゃいませんが。
番台から見た男湯。
残念ながらお客様はいらっしゃいませんが。

「私はうつさなくていいから」


と、遠慮がちに笑う丸子温泉のおかみさん。
温泉のおかげか、70を過ぎた今でもしわや白髪がほとんどありません。
紹介できないのが残念!

そんな元気なおかみさんも、最近ちょっと悲しいと思っていることがある。
それは、「銭湯のマナー」。


昔はあたりまえに教えられていた、


「湯船に入る前に、必ず身体を流す」
「タオルを湯船に浸けない」
「浴室を出る(脱衣場に入る)前には、水気をぬぐう」


自宅にお風呂が当たり前になった現在では、銭湯へ来ても自宅と同じように濡れたまま風呂場から上がってくる人が多く、脱衣場が水浸しになってしまうこともしばしばあり、子どもが床ですべったりなど、危険もあるという。


「大人がしてないのに、子どもにわかるわけないよねぇ…」
と、残念そうに話す。


入口、脱衣場にも、マナーについてのわかりやすいポスターが貼ってあるので、利用するときにはぜひ読んでもらいたいとのこと。

というわけで、私もポスターの注意を読み終え、浴室の取材へ。


今は少ないタイル張りの浴室。
鏡やシャワーなど、年季は入っていても手入れが行き届いているのできれいです。


赤(お湯)と青(水)のしるしがついているカランがレトロ。
最近はこういう「自分で調節する蛇口」って、あんまりないかも?

タイル張りの浴室(女湯)。
タイル張りの浴室(女湯)。
懐かしい赤と青のカラン。
懐かしい赤と青のカラン。
子連れ狼の拝一刀(おがみいっとう)と同じ名前が自慢の拝さんは男湯とボイラー担当。
子連れ狼の拝一刀(おがみいっとう)と同じ名前が自慢の拝さんは男湯とボイラー担当。

男湯のほうへ行ってみると、開店前のお掃除中。
ちょっとお邪魔して、丸子温泉のウリである「黒湯」を覗かせてもらいました。


・慢性胃腸病
・神経痛
・リウマチス
・関節炎
・婦人病
・外傷 その他


と、効能たっぷりで地下160mから湧き出している茶褐色の鉱泉(黒湯)は、となりの白湯と比べてちょっと熱めの45~46度。ちゃんとわかってないと、「アチチ!」ってなりますのでご注意くださいね。

黒湯
黒湯
白湯
白湯
このときの黒湯、なんと48度。熱そう~
このときの黒湯、なんと48度。熱そう~
たしかに出てくるお湯も褐色。ここの地下から出てきてるんです。
たしかに出てくるお湯も褐色。ここの地下から出てきてるんです。
ドラマ「時間ですよ」で見たことがあるような、ボイラー室。この板の上は、冬あったかくて気持ちよさそう(夏はつらそうだけど…)。なんとこの厚い板は、1枚だけで何万円もするんだって!
ドラマ「時間ですよ」で見たことがあるような、ボイラー室。この板の上は、冬あったかくて気持ちよさそう(夏はつらそうだけど…)。なんとこの厚い板は、1枚だけで何万円もするんだって!

おかみさんの話では「先々代のご主人のとき、この土地で穴を掘ったら茶褐色の水が湧き出て、調べてもらったところこんな優れた効能の温泉だった。丸子温泉は、その水を薪で沸かしているものなんです」とのこと。
薪も業者が持ってくるものではなく、材木屋さんまで行って、切って運んでくるというのだから大変な作業! 現在は薪とボイラーを併行して使っているそうですが、それでもこの燃料高騰の時代には、薪を使う分少し助かるのだとか。


そしてボイラー室も見せてもらいました。

後ろを振り返れば、大きな機械が。
「レイボー」「ダンボー」の手書き表示についうれしくなる。
後ろを振り返れば、大きな機械が。
「レイボー」「ダンボー」の手書き表示についうれしくなる。
ボイラー室を外から見たところ。
材木屋さんかと思ったところはここだったんだ。
ボイラー室を外から見たところ。
材木屋さんかと思ったところはここだったんだ。
銭湯といえば「フルーツ牛乳」だ。
銭湯といえば「フルーツ牛乳」だ。

この夏の暑さよりも暑いボイラー室を出てきたら、おかみさんが、


「暑かったでしょ、これで好きなもの飲みな」


と、くれた120円。う、うれしい…心からうれしかったです(涙)。。



早速お言葉に甘えて販売機で買ったフルーツ牛乳。
昔はビンだったけど、今はパックです。


ひゃーーー、冷たくて美味しい!!
久々にこんなに美味しいフルーツ牛乳を飲みました。いやほんと美味しかった。

ありがとう!おかみさん!

男湯にあった「足ツボマッサージ器」。
使ったらもとに戻そう。
男湯にあった「足ツボマッサージ器」。
使ったらもとに戻そう。
これも男湯にあった体重計。
「しづかに乗ってください」
そう、大事に使えば長持ちするのだ!
これも男湯にあった体重計。
「しづかに乗ってください」
そう、大事に使えば長持ちするのだ!

そうこうしているうちに、そろそろ開店の時間。

外ではお客さんの声がする。
まだ11時前だけど、もうお客さんたちは外で待ってるのだ。


おかみさん、ありがとうございました!
最後に表彰させてください!

これからも「あったかい」温泉、よろしくお願いします!
これからも「あったかい」温泉、よろしくお願いします!
おかみさんが、表彰状を番台に貼ってくれました。
「床がすべります」のとなりです。
おかみさんが、表彰状を番台に貼ってくれました。
「床がすべります」のとなりです。

丸子温泉
住  所 川崎市中原区新丸子675
電話番号  044-711-3378
営業時間  11:00~22:30
定 休 日  金曜日

こじんまりしたコインランドリー。
こじんまりしたコインランドリー。

【おまけ】


丸子温泉となりにあるコインランドリー。


ここが妙に気になってしまって…

プチ階段と呼ぼう。
プチ階段と呼ぼう。
だって、入口の階段がこんなに細いんです。
洗濯機の上のところになにやら注意書きが…
洗濯機の上のところになにやら注意書きが…
でかいけど、大型ではないそうなので注意してください。
入れすぎは×。
でかいけど、大型ではないそうなので注意してください。
入れすぎは×。
そして、ついつい気になって何度も読み返してしまった、忘れ物の紙。
新聞紙に書いてくれてるところが、すっごくいい。
あつがっているそうです!
落とし主さん、早く取りに行ってあげて!
あつがっているそうです!
落とし主さん、早く取りに行ってあげて!