川崎アワード
じゃーん!
今回の川崎アワードは、温泉!
知る人ぞ知る、あの「丸子温泉」です。
この川崎に出る温泉って、いったいどんなのだろう?
さっそく新丸子へGO!
おはようございま~~~す!
お昼にはちょっと時間がある午前10時。
まだ開店していないのか、人の姿はなし。
すいませーん、どなたかいませんか~?
はいはい、と出てきてくれたおかみさんの許可をもらって、開店前の丸子温泉を見せてもらいました。
1歩入ると、タイムスリップしたような感覚。
ここは昭和だ!
おばちゃん、お金ここに置いとくね~
って、そんなセリフを言いたくなる。
ここには子供の頃きた、あの懐かしい銭湯の雰囲気がそのまま残ってる。
昔、あたまにカーラーをたくさんつけたお母さんが座ってた、このドライヤー。すっごく懐かしい。
「私はうつさなくていいから」
と、遠慮がちに笑う丸子温泉のおかみさん。
温泉のおかげか、70を過ぎた今でもしわや白髪がほとんどありません。
紹介できないのが残念!
そんな元気なおかみさんも、最近ちょっと悲しいと思っていることがある。
それは、「銭湯のマナー」。
昔はあたりまえに教えられていた、
「湯船に入る前に、必ず身体を流す」
「タオルを湯船に浸けない」
「浴室を出る(脱衣場に入る)前には、水気をぬぐう」
自宅にお風呂が当たり前になった現在では、銭湯へ来ても自宅と同じように濡れたまま風呂場から上がってくる人が多く、脱衣場が水浸しになってしまうこともしばしばあり、子どもが床ですべったりなど、危険もあるという。
「大人がしてないのに、子どもにわかるわけないよねぇ…」
と、残念そうに話す。
入口、脱衣場にも、マナーについてのわかりやすいポスターが貼ってあるので、利用するときにはぜひ読んでもらいたいとのこと。
というわけで、私もポスターの注意を読み終え、浴室の取材へ。
今は少ないタイル張りの浴室。
鏡やシャワーなど、年季は入っていても手入れが行き届いているのできれいです。
赤(お湯)と青(水)のしるしがついているカランがレトロ。
最近はこういう「自分で調節する蛇口」って、あんまりないかも?
男湯のほうへ行ってみると、開店前のお掃除中。
ちょっとお邪魔して、丸子温泉のウリである「黒湯」を覗かせてもらいました。
・慢性胃腸病
・神経痛
・リウマチス
・関節炎
・婦人病
・外傷 その他
と、効能たっぷりで地下160mから湧き出している茶褐色の鉱泉(黒湯)は、となりの白湯と比べてちょっと熱めの45~46度。ちゃんとわかってないと、「アチチ!」ってなりますのでご注意くださいね。
おかみさんの話では「先々代のご主人のとき、この土地で穴を掘ったら茶褐色の水が湧き出て、調べてもらったところこんな優れた効能の温泉だった。丸子温泉は、その水を薪で沸かしているものなんです」とのこと。
薪も業者が持ってくるものではなく、材木屋さんまで行って、切って運んでくるというのだから大変な作業! 現在は薪とボイラーを併行して使っているそうですが、それでもこの燃料高騰の時代には、薪を使う分少し助かるのだとか。
そしてボイラー室も見せてもらいました。
この夏の暑さよりも暑いボイラー室を出てきたら、おかみさんが、
「暑かったでしょ、これで好きなもの飲みな」
と、くれた120円。う、うれしい…心からうれしかったです(涙)。。
早速お言葉に甘えて販売機で買ったフルーツ牛乳。
昔はビンだったけど、今はパックです。
ひゃーーー、冷たくて美味しい!!
久々にこんなに美味しいフルーツ牛乳を飲みました。いやほんと美味しかった。
ありがとう!おかみさん!
そうこうしているうちに、そろそろ開店の時間。
外ではお客さんの声がする。
まだ11時前だけど、もうお客さんたちは外で待ってるのだ。
おかみさん、ありがとうございました!
最後に表彰させてください!
【おまけ】
丸子温泉となりにあるコインランドリー。
ここが妙に気になってしまって…