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川崎36景

第7景 岡本かの子 文学碑「誇り」

うっかり見落としそうな鳥居です。
うっかり見落としそうな鳥居です。
多摩川沿い、二子橋にほど近い場所にある二子神社。
車で通ると、入口の鳥居をうっかり見落としてしまいそうなところにあります。
入口にある石碑。<br>灯篭の説明書きもある。
入口にある石碑。
灯篭の説明書きもある。
鳥居をくぐると先のほうにもうひとつ鳥居が。
鳥居をくぐると先のほうにもうひとつ鳥居が。
すっかり住宅地の中になじんでいる二子神社。
神社の境内は小さな公園になっています。
神社の敷地にある手洗い場。<br>なぜかハンガーが…
神社の敷地にある手洗い場。
なぜかハンガーが…
神社公園の鳥居をくぐるとすぐ左にある手洗い場。
この日は残念ながら使えませんでした。

タオルかけ、だと思われるハンガーがさびしげにゆれて。
まさか洗濯物を干してる人がいるわけじゃないよね?うん。
雨上がりの夕方なので、遊ぶ子どももいなくてちょっとさびしげ。
雨上がりの夕方なので、遊ぶ子どももいなくてちょっとさびしげ。
神社の境内には、ブランコとすべり台のある小さな公園になっていて、近所の子どもたちの絶好の遊び場。
岡本かの子の文学碑は、そんな公園の一角にあります。

この日はびっくりするほどの通り雨があったためか、外で遊ぶ子どもの姿も見られず、ただハトだけがクルックーと鳴きながら公園をピコピコ歩いてました。

さりげなくたたずむ文学碑。
さりげなくたたずむ文学碑。
これがその文学碑「誇り」。

岡本かの子は、大正、昭和期の小説家・歌人として名高く、『老妓抄』、『生々流転』など、女性を主体とした名作を残しています。
今なら、小説家「岡本かの子」というよりも、「岡本太郎の母」と言ったほうがわかりやすい人が多いのでは?
かの子は多摩川のほとりであるこの地、二子に生まれ、生涯多摩川をを愛したといわれています。太郎が誕生したのも、母の実家であるこの地ということから、1964年に太郎の手によって、この文学碑「誇り」が建てられました。
この塔は、生田緑地内にある岡本太郎美術館のシンボル「母の塔」と向かい合うように設計されているそうです。

(こちらはバックナンバーにありますのでぜひご覧くださいまし)
第二景 岡本太郎美術館のシンボル 母の塔
息子、岡本太郎によって建てられました。
息子、岡本太郎によって建てられました。
川端康成(かわばたやすなり)の書による碑<br>(文は亀井勝一郎による)
川端康成(かわばたやすなり)の書による碑
(文は亀井勝一郎による)
多摩川沿いの道路から見たところ。
多摩川沿いの道路から見たところ。
岡本太郎記念館にある「母の塔」と比べると、規模も周りの雰囲気もまるで違う。

まるで、立派に成長した息子のことを、遠くからひっそり見守っているようにも見えますね。
遠くからかけてくる子どもに、お母さんが「ここだよ、おいで」といっているようにも見えるシルエット。<br>やさしい形です。
遠くからかけてくる子どもに、お母さんが「ここだよ、おいで」といっているようにも見えるシルエット。
やさしい形です。