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川崎市知的財産交流会から生まれた成果「日産自動車の特許技術を活用してマイスが新製品を開発」

発表日

平成29年(2017年)10月12日

概要

 株式会社マイス(代表取締役 酒井髙雄 川崎市高津区)は日産自動車の「プラスチックファスナー定数供給装置」に関する特許ライセンスを受け、自動車生産ライン向けの部品自動供給装置を製品化し、今月(10月)から発売を開始しました。
 川崎市では、公益財団法人川崎市産業振興財団と連携し、大企業の開放特許を活用して中小企業の新製品開発などを促進する「川崎市知的財産交流事業」を平成19年度より重点的に実施しています。これまでに29件のマッチング成果が生まれており、本件は26件目の成約にあたります。

報道発表資料

■製品概要
 プラスチックファスナーとは自動車のドアパネルやバンパーの固定に使用される樹脂製の留め具で、近年では主に内装品の固定に多用され、車両の軽量化に貢献しています。製造工程においては従来、作業員が手作業で部品箱から取り出しており、作業効率と計数の正確性に課題がありました。
 今回導入した特許はこれを自動化するもので、生産ラインに流れてくる車種に応じて、必要な種類のプラスチックファスナーを必要な数だけ作業員に自動的に供給する技術です。定価:198,000円(税別)

■製品化までの経過
 日産自動車とのマッチングにより技術情報の提供を受け、平成29年5月に
本特許の実施権を導入して試作開発を開始し、9月に製品が完成しました。
現在までに日産自動車だけでなく、トヨタ自動車などが複数の工場でサンプル機
を設置し、モニタリングしています。
 なお、マイスでは平成25年12月にも日産自動車から「部品定数供給装置」の
特許を導入し、“金属製ボルト”用の定数供給装置「パーツカウンター」として
製品化しており、第2弾の新製品となります。

■導入した知的財産
 特許:部品供給装置及び部品供給装置の制御方法(PCT-JP206-082352)

■今後の計画 
 (初代)パーツカウンターは平成27年から発売開始。日産自動車を始めトヨタ自動車やヒュンダイ等の国内外の自動車メーカーに累計約150台を納めています。今後、初代のパーツカウンターの既存販売ルートと合わせて、プラスチックファスナー定数供給装置を売り込んでいく考えであり、両装置合計で年間200台の販売を目標にしています。