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本当に居た宮前の猿軍団(戦豆・せんず)

本当にあった猿軍団

宮前区野川に猿まわしの会社があると聞き、これは”特ダネ”と取るものも取り敢えず、本当に在るのか半信半疑の気持ちで、事前の連絡も取らずホームページに出ている住所を目指して取材の申し込みに伺いました。

 

ありました!ごく普通のビルの一角に「株式会社 戦豆」。突然の取材の申し込みにも関わらず笑顔で対応して下さったのが創業から携わっている椎名千恵美さん。取材の申し込みをさせて頂いたところ快く承諾していただきました。しかしながら、この日は何の情報も持たずに伺ったので、後日改めて取材に伺う事を約束して失礼しました。

 

ドラゴンボールの仙豆


それから数日後、取材当日は原田社長と椎名さんが取材に応じてくれました。社名の「戦豆」とはドラゴンボールの仙豆の由来にもなっている戦国時代の携帯非常食、栄養価も高く一粒食べれば元気になれる豆のこと。戦豆の芸人一人一人がお客様を元気にさせる存在でありたいと願い、社名を名付けたそうです。原田さんに何故猿まわしの芸人になろうと思ったのか伺ったら、普通に「学校に募集情報があったので」との事でした。猿まわしの求人がある事に驚きました。

信頼関係で成り立つ芸


8年前から始めて現在お猿さんは9頭、その内活動しているのが6頭、芸人さんは5人。猿かいまわしは1人の芸人と1頭のお猿さんがコンビとなり、日々の稽古をへて芸を披露する。お猿さんと組むにあたって1番大事なのは信頼関係の上に成り立つ上下関係だそうです。服従させないとダメだそうです。お猿さんが自分の方が上と判断してしまうと言う事ことを聞かなくなってしまって、コンビが成立しないそうです。

モテる男は猿社会も一緒


それから大変興味深い話で、ボス猿になるには力が強いだけではダメで、子供の面倒を見るなどの優しさと包容力がないとなれないそうです。本当はメス猿の方が精神的に強いとの事。なんとなく人間社会と似てますね。

人間が自然界に踏み込んだのに


お猿さんの寿命は約30年で、出産は以前は2~3年に一度だったものが、栄養が良くなり毎年出産するようになり、数が増え頭数整理などの殺処分などが増えているそうです。戦豆のお猿さん達も「害獣駆除対象」や「観賞用の頭数整理」により行き場を失った子達だそうです。原田社長は「猿を身近に感じて、楽しんでもらうと共に共存を考えてくれる事を願っている」そうです。

 

息の合った芸、普段の稽古の成果


続いて稽古場で稽古を見せて頂きました。稽古場に入ると、今日の取材の為にお猿さんと芸人さんがテレビでよく見る、竹馬、障害物のジャンプ、輪くぐりなどの演技を実際に目の前で披露してくださり感動でした。演技に見とれていると、私の腕に何か違和感があり目をやると、私の横にみかんちゃんが座っていて小さな手が私の腕に。なんて可愛いいだろう。思わず「30分延長」とつぶやいてしまいました。

地元宮前区の仕事がまだまだ少ないとのこと、町会・学校・神社・個人のお祝い事等、縁起物ということで呼んでいただければ嬉しいとのことです。みかんちゃんの為にも、いえ全てのお猿さんの為に記事をアップします。最後にお忙しい中、取材の対応をしてくださった、芸人さん・お猿さん達に感謝を申し上げます。

 

連絡先 株式会社 戦豆 TEL044-578-0034

HP http://www.sen-zu.com/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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