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市民活動情報

第2回 森の守り人「野川はあも」

ドングリが落ち野鳥が飛び交い四季の移り変わりを感じさせる森。それを維持するのには人の手が必要だってご存知でしたか?

宮前区の南に位置する野川地区。ここに、「南野川ふれあいの森」という自然の魅力溢れる森があります。

しかし現在のような森になったのは、つい最近・・・・平成16年の事でした。その年に宮前区市民館で行われた交流会で荒れて薄暗い森をどうにかしたいという話があり、代表の小林さんを含め6名の有志が集まり「野川はあも」を立ち上げました。
「野川はあも」という可愛い響きの名前は「野川の・もりで・あそぶ・はぐぐむ」と「森と人との、はあもにい(ハーモニー・調和)」を意味しているそうです。
緑豊かな自然あふれる
「南野川ふれあいの森」
緑豊かな自然あふれる
「南野川ふれあいの森」
平成16年7月に行われた初めての活動では、森にある竹で七夕飾りを作りました。
森を守るのに竹を切る?と思われるかもしれませんが、人の手を入れていかないと森は竹やぶだらけになったり光が差し込まない暗い場所になってしまったりするそうです。こうして竹も森の木々も草花も、光をいっぱい浴びて元気に育つのですね。

その後も、毎月第一日曜日に活動を森で行い続け現在は会員28名。野川地区以外の方や親子での参加、現役を引退された方などが「野川はあも」に賛同して増え続けています。
森での活動は午前中に「自主学級」として森の事を学び、午後からは実際に森での作業などの活動を行います。誰でも参加できる「自主学級」を通じて森へ興味を持ち「野川はあも」の会員になる方もいるようです。ホームページや活動通信でも情報が発信されています。

【自主学級】
森にいる生き物や、草や木の手入れをする理由などの知識を学びます。時には専門家や地域の農家の方を講師としてお招きし、お話を伺います。「知る・学ぶ・育てる」これも森を守る大切な事です。

【午後の活動】
森で倒木の処理や散策路の整備、落ち葉かき・下草刈りなどを行います。季節によって内容は異なりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。学んだ事をすぐに実行できるので作業する手にも力が入ります。
自主学級風景。
森について知る事も大事な時間。
みんな真剣な表情です。
自主学級風景。
森について知る事も大事な時間。
みんな真剣な表情です。
森での活動中には、様々な出来事がありました。
森の一角にある「未開の地」は敢えて人の手を入れない部分として残してあります。ある日、森での作業中に蜂に刺された会員が数名出ました。その数日後、「未開の地」の探索をしていると大きな蜂の巣が!刺された恐怖もあり、迷わず殺虫剤を「シューツ!」とかけてしまったけれど・・ここは「未開の地」なんだよね、と後になって考えてしまいました。人が入らない場所だから蜂の巣があってもおかしくない、それなのに・・・・こういった活動中の出来事を通じて、会員同士で意見を交わしあい「森を育てる」という事について常に考えているそうです。

「野川はあも」では、大人はもちろん子供でもノコギリや鎌を持って実際に作業を行います。大人と一緒に森の仕事を体験する事で、子供たちも自信をもって楽しく作業を行い森に対する愛着も沸くようです。
「この葉っぱ、僕が見つけたんだ!」「そうか~何の葉っぱかな?」という親子の会話も増えそうですね。

活動の中で見つけたドングリや竹でオモチャを一緒に作るのが子供たちは楽しくて、おじいちゃん達は子供たちと遊ぶのが楽しい。そんな世代を越えた触れ合いの時間も、森の楽しみ方の一つなのでしょう。

子供たちは大きい子供でも小学校低学年、下は就学前の小さい子供までいるそうです。子供たちが手をかけ愛を込めて守っている森を「これはね、パパが子供の頃から守ってきた大切な森なんだよ」と大きくなった時に言ってくれたら・・そんな願いを心に秘めながら、「野川はあも」のみんなは自然を守り育てています。
よいしょ、よいしょ。
私も上手にできた?
よいしょ、よいしょ。
私も上手にできた?
野川はあも
連絡先:044-856-5201