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市民活動情報

第6回 宮前消防ボランティア委員会

平成7年に起きた「阪神・淡路大震災」という大災害で、沢山の尊い命が犠牲になりました。あの時の教訓を踏まえ、宮前区でも大災害が起きた時に地域住民の生命・身体・財産の保護及び被害の軽減を図る目的で、平成10年2月に「宮前消防ボランティア委員会」が委員長以下202名の組織で発足しました。

宮前区には宮前消防署を先頭に5箇所の出張所と宮前消防団、市民の手による5つの消防協力団体があります。そして、そのうちの一つが「宮前消防ボランティア委員会」です。

普段、私達が目にしている消防活動は「火災の消火活動」「救急車での搬送」などがあります。専門的で一定の場所で行われる活動は消防署の隊員のみで行いますが、そういった事例が大規模地域で行われたら・・・
阪神・淡路大震災では倒れた瓦礫の中から、市民が市民を助ける光景があちこちで見られたそうです。また軽症の患者さんの手当や避難場所への誘導なども行われていました。そんな出来事をニュースで知った区民から「私達でも何か災害時に出来る事はないでしょうか」という声があがり、時を同じくして、消防署側からも「大規模災害時に、消防署の支援活動を行ってほしい」という声があがりました。そして両者の宮前区民と町を守りたいという強い希望から、宮前消防ボランティア委員会が誕生したのです。
宮前消防署
宮前消防署
主な活動としては年に2回行われる講習会と出初式への参加で、委員会役員のみ定期的に役員会を開催し、宮前区の安全の為に話し合いをしています。
講習会では防災の知識向上の為に川崎市内外の防災関連施設の見学を行い、また、その知識を生かしながら応急救護活動や消防活動の支援などの訓練も行います。普段なかなか目にする機会のない施設での体験は、会員自身の防災意識の向上にも役立つと毎回好評となっています。
こうした個人の意識の変化が、これからの宮前区全体の防災意識の向上へと繋がるといいですね。また、年1回行われる犬蔵の消防総合訓練場での訓練では、消火器の使用方法、震災時の患者搬送・安全場所の確保、人工呼吸法、炊き出しなどが行われます。なお、この活動は一般見学も可能です(要問合わせ)。
真剣な訓練風景
真剣な訓練風景
1月に消防防災訓練場で行われた宮前区出初式では、そんな宮前消防ボランティア委員会の活動を実際に見ることができました。宮前消防署や消防団、そして他の消防協力団体と並んで、日頃の訓練の成果を発揮していました。幸いなことに、まだ宮前区では大災害による実際の消防活動を一度も行ってはいませんが、もしもの場合には消防活動の支援を行う為に、身の回りの安全を確認した上で消防署へかけつける準備をする予定だとのことでした。
宮前区の消防関係団体が集まる出初式
宮前区の消防関係団体が集まる出初式
このような活動を行っている宮前消防ボランティア委員会の方々も、普段は一般の区民として生活しています。委員会の中心となっている役員は、消防・医療に携わっていた方、地元のまとめ役の方々が担っています。現在も会員などからの話を聞き、宮前区を守りたいという人たちが、男女問わず委員会へ参加されているそうです。
宮前区在住・在勤で原則として18歳以上の活動に参加できる意思と体力をお持ちの方は、ぜひ宮前消防ボランティア委員会までお問い合わせ下さい。
宮前消防ボランティア委員会
電話 044-852-0119 FAX 044-862-2795