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市民活動情報

第10回 落書き戦隊ケスンジャー

ケスンジャー見参!
落書きを皆で消しています。
ケスンジャー見参!
落書きを皆で消しています。
菅生中学校区域にある通称「たこ公園」と呼ばれる鷲ヶ峰児童公園は、以前から落書きの絶えない場所でした。ある日そこへ同級生の実名入り中傷の落書きを発見した子供たちは、悲しみと怒りを覚えながらタワシを手に少しずつ落書きを消していきました。
一度は綺麗になったのですが再び中傷の落書きが書かれ、それを見た子供たちは「落書き戦隊ケスンジャー」として地域から落書きを消し去るべく立ち上がったのでした。

 平成18年4月の設立以来、子供たちが放課後に部活動が無い日に集まり校区内にある落書きを消し続けてきました。メンバーは小学5年生から中学2年生まで約20名で、みんな遊びたい気持ちを抑え落書きを消す為に集まっています。

落書き戦隊ケスンジャーという名前は子供たちから出されたそうで、戦隊ヒーローのように力強く明るい笑顔の子供たちにぴったりの名前でした。保護者の一人が子供たちの活動をサポートし、試行錯誤しながら独学で落書き消しの方法を学び実行、その活動を認められ落書き戦隊ケスンジャーは宮前地区学校警察連絡協議会から善行表彰も受けた事もあります。
町を綺麗にしたいという思いで、
落書きをケスンジャー!
町を綺麗にしたいという思いで、
落書きをケスンジャー!
落書き戦隊ケスレンジャーの活動は地域の方にも認められるようになり、地元の資材会社の方から「この壁には、こういう溶剤を使うと落書きがよく消える」とアドバイスを受けました。そして、あまりに落書きの絶えない場所には自治体住民と協力して落書きされても落ちやすい塗料を塗るなどサポートが届くようになりました。

壁の素材によっては一日で終わるものや、半年かけて消し終えるものまであるので、書く側にとっては一瞬の落書きでも消す作業の大変さを知ってほしいと子供たちは強く口にしていました。

 たこ公園の落書きも後を絶たない状況でしたが、そうした活動が地域の人の心を動かし夜間に不審な物音がすると見てくれる家庭や、メンバー以外でも気にして見回りをしてくれる人が現れるようになりました。
 そうした中、落書きを書く不審者を近くの消防隊員が発見し「この公園に書かれた落書きをボランティアで消している子供たちがいる。書く側は、その事をどう思う?」と話したところ、「すみませんでした。自分達で消します。」と落書きを書いた本人達が反省し、約束どおり数日後に落書きは綺麗に消えていたそうです。
その事を聞いた代表と子供たちは、自分達の活動が人の心を動かして落書きを辞めさせる事が出来たと大喜びでした。
保護の為に助成金で購入した
手袋やマスクを着けて
落書き消しの活動をしています。
保護の為に助成金で購入した
手袋やマスクを着けて
落書き消しの活動をしています。
落書き消し以外の活動として、定期的に行う運営会議と落書きマップ作りがあります。
運営会議は蔵敷こども文化センターで現在の落書き状況の報告・今後の活動内容などを話し合い、集めた落書き場所を地図上に表示して落書きマップにしています。
 マップは蔵敷こども文化センターへ掲示されていて、メンバー以外の人にも落書きがこんなにあるという事を知らせながら、表示されていない新しい落書き発見場所を地域の人から教えてもらえるという物になっています。このマップ作りにはメンバー以外でも参加できるので、情報をお待ちしています。

「本当はこの地図から落書き場所が無くなるのが理想なのですが・・・落書きがある限り、子供たちが頑張ってくれる限りケスンジャーを応援していきます!」と代表が力強く語ってくれました。また、こうした活動内容は「落書き戦隊ケスンジャー通信」としてHPや蔵敷こども文化センターで紹介されています。

 落書き消しの現場は、通称「長沢トンネル」と呼ばれる長沢交差点ガード下、道路の壁・ガードレールに多く、車が頻繁に行きかう場所は作業を行うのも注意が必要です。市から受けている助成金とバザーで得た収入でカラーコーンなどを購入し、活動をアピールする為に子供たちが描いたのぼりを一緒に設置して安全面に気を配っていますが、子供たちに対し見守る大人の目が足りないのが大きな悩みです。落書き戦隊ケスンジャーでは、一緒に落書き消しで町を綺麗にしてくれる子供たち(小5~中2)と、活動をサポートしてくれる高校生以上の方を募集しています。一緒に落書き消しで町を綺麗してみませんか? 活動参加は都合が付く時だけで大丈夫ですのでお気軽にお問い合わせください。
落書き戦隊ケスンジャー

問合せ
メール:tanpopot2000@yahoo.co.jp
電話:蔵敷こども文化センター 977-2577

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