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市民活動情報

第11回 教育ボランティアまちづくり「えんが・輪」

越田幸洋氏を迎えて
公開セミナーを開催
越田幸洋氏を迎えて
公開セミナーを開催
家の中からも外からも気軽に話が出来る縁側。少し前の日本では見慣れた光景でした。大人たちは買い物や散歩の途中で立ち寄り会話が弾み、子どもたちも学校の登下校中、気軽に声を交わしながら行き来して、地域の人の顔を覚えていきました。しかし現在は、家は壁に隔てられて縁側は消えていき、「知らない大人と話してはいけない」と注意する時代になりました。
「このままでは、地域力が失われてしまい大人と子どもが関わる事が出来ない」
そう思い設立されたのが宮前市民館・市民自主学級の教育ボランティアまちづくり「えんが・輪」です。

平成18年に設立された「えんが・輪」は、地域教育活動経験の深い6名を中心に活動しています。1年目には地域の大人と子どもが接する機会を設けようと「一日体験教室」を小学校で行い、参加した大人は児童の親世代から祖父母世代、教室で子どもたちに混じり授業を受け、給食を食べて一日を過ごしました。普段は見られない様子を見ることができて面白かったという声や、学校の事・授業の受け方を親切に子どもたちが教えてくれて嬉しく癒されたという声が多く、大変好評でした。また、子どもたちからも一日だけの転校生を迎えたようで楽しかった、普段話すことのない地域の人と触れ合えて良かった、という感想があり、お互いに充実した一日になりました。

ここは子育て中の人も子育てが終わった人も関係なく、「地域の大人」として子どもたちと関わり、お互いの声を届けあう場ともなっています。まずお互いを知り、そして関係を深めあう事で「知らない大人」が「一緒に遊んだおじさん」となっていきます。大人にとっても「近所の子ども」が「一緒に遊んだ一年生」となり地域の中で大切な存在としてあたたかい目で見守る気持ちが生まれるのだそうです。

  2年目となる今年度は、1年目からステップアップし、6月から9月まで8回にわたり、「実際に地域の人が子どもたちと学び・遊ぶにはどうしたらよいか」と講師を招いての公開セミナーやイベント企画を行っています。6月に行われた講演では子どもや親の地域活動を支援しておられる越田幸洋氏を講師に迎え、「教育ボランティアを楽しもう~子どもも大人も楽しむために~」という内容で今後の活動に繋がるお話などを伺いました。
子どもたちの事について
地域の方と話し合っています。
子どもたちの事について
地域の方と話し合っています。
子どもたちと関わりたいと願っていても、子育てから手が離れた人にとって、学校や子どもたちは遠い存在になりがちですが、講座などで教育ボランティア力を学ことで、一歩前に踏み出せる力に繋がります。「えんが・輪」は、宮前区全体でこうした活動が広がり、地域の人と子どもたち・学校が積極的に関わる事で、「縁側があった頃」のような豊かな地域力が生まれる事を目標に、今後も活動を続けていく予定です。まだ開かれたばかりの新しい教育ボランティア活動「えんが・輪」に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
教育ボランティアまちづくり「えんが・輪」

講座申し込み
宮前市民館 電話044-888-3911

問合せ
土橋小学校 コミュニティスクール担当 電話 044-865-1535