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市民活動情報

第23回 もみの木の会

音楽と手拍子に合わせながら、
全員が神経を集中させ
綺麗な円を描く動き。
音楽と手拍子に合わせながら、
全員が神経を集中させ
綺麗な円を描く動き。
1996年秋に宮前市民館で開講された、家庭教育学級「いきいきとした子どもたちを求めて」の中で、シュタイナー教育に触れた母親達。講座終了後、母親の一人が、さらなる学びを求めて出合った区外の教室で、オイリュトミスト、オイリュトミー療法士の資格を持つ中谷三恵子先生に出会い、宮前区での指導をお願いしたところ引き受けて下さいました。それを機に、宮前市民館と、家庭教育学級受講者、宮前市民館での自主勉強会「花曜会」の協力の下、1997年4月「もみの木の会」が設立されました。

シュタイナー教育では「オイリュトミー」や「フォルメン」といった独特の科目で、子ども達の個性を伸ばす教育が行われています。会では、月に2回、宮前市民館で、金曜日の放課後にレッスンを行っています。3歳の誕生日を迎えてから、小学校を卒業するまでの子ども達、約45名が4クラスに分かれ、1時間(幼児は1クラス45分間)のレッスンを行います。母親と、レッスン時間外の生徒や乳幼児は、別室で事務作業や、子育ての話をしながら待っています。

『オイリュトミー』
オイリュトミードレスと呼ばれる、母手作りの衣装を身につけ、先生の動きを真似、音楽と声にあわせて、様々な動きを行います。軽やかに、素早く、力強く、それぞれの動作には対応する言葉や意味がありますが、それはレッスン中の子ども達には指導されません。心と体で感じる事を大切に、優劣の評価をされない方針で行われ、子ども達も自分で達成感を感じ、反省もするそうです。時には木のボールや、銅製の棒を使い、体を使った表現や、グループ全体での動きがあります。
先生が描かれたフォルメン描画。
これを真似て、子ども達は描きます。
先生が描かれたフォルメン描画。
これを真似て、子ども達は描きます。
『フォルメン(小学生から)』
クレヨンを使い、先生の描いた直線や曲線、塗りつぶす色を真似て、スケッチブックに形を描いていきます。オイリュトミーと同じく、色や形に意味が込められています。フォルメンを通して、モチーフの意味(例えば、集中や解放など)を自分の中で引き出せるようになります。
レッスンを受けている子どもは、入会後、ほとんどが卒業するまで続けているそうで、「楽しい」と家庭で練習する事もあるそうです。母親からも「レッスンが終わって部屋を出てくると、たとえ、その日、不機嫌だったとしても、いきいきとした充実感溢れる顔をして出てくるんですよ」という声が聞かれました。自主運営で行われている会では、母親同士が相談、勉強しながら、子どもと一緒に成長できると喜ばれています。午前中に大人向けのレッスンもあります。日頃の生活の中で、子育てに疑問や不安を感じ、偶然、会に出合ったという母親からは、「同じ考え、悩みを持つ人に会えて、心が軽くなった」という声もありました。中谷先生の講演の冊子をきっかけに、会に参加した方もいるそうです。設立時から、現在に至るまで、永年、会の指導を続けられる中谷先生に、母親や子ども達は、厚い信頼を寄せています。
会では、3歳から入会を受け付けており、入会前の体験も出来ます。また10月には「健康と病気」というタイトルで、公開講座も企画していますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
もみの木の会
E-mail:jagaimono@ni.bekkoame.ne.jp

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